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歯列矯正の5つのメリットと4つのデメリット

投稿日:2023年4月11日 更新日:

子どもも大人も、歯並びはいつでも悩むもの。

マスクの装着が個人の判断となった今でも、歯並びを気にして外せない人は多いと思います。歯並びは、アメリカでは就職にもかかわるくらい大切な身だしなみとなっているんです

歯並びに対しては、歯列矯正が代表的な治療です。

 

歯列矯正とは

矯正歯科治療とも呼ばれ、歯並びの悪さで起こる悩みやトラブルを解消する治療方法です。

歯並びが悪いと歯並びの悪さが気になってしまい、笑顔で人と話せなかったり食べ物が上手く噛めないなどの影響があります。

他にも、発音が不明確になったり、上手く歯を磨けずに虫歯や歯周病の原因にもなります。

これらの悩みを解消できるのが歯列矯正です。

歯列矯正をすることでキレイな歯並びへと改善し、結果的に顔の形や見た目の印象を良くすることも可能です。

 

歯並びが悪いとは?

歯列矯正美人になるためには、自分の歯並びが乱れている原因を知り、その治療方法を知る必要があります。ここから、歯並びが悪い原因とその治療方法をわかりやすく説明していきたいと思います。

 

1.出っ歯(口ゴボ、ゴボ口)

出っ歯の歯並び悪い原因は大きく分けると3つあります。①上の前歯が前にでていること。②顎自体が前にでていること。③下顎が引っ込んでいるので相対的に口元がでており、出っ歯に見えること。これらのタイプによって細かくいうと治療方法はことなります。

治療方法としては、基本的には前歯を後ろに下げることにより出っ歯を改善します。下げる量によってインビザライン矯正(マウスピース矯正)のみでいける場合、歯を抜く必要がある場合など治療方法が異なってきます。

 

2.八重歯(ガタガタ歯並び)

八重歯の歯並び悪い原因は顎が小さいことにより、犬歯が前に押し出されることによるものです。八重歯は子供の歯が生えてくるときに前歯の中でも遅れて生えてくるので、スペースがない場合は前へ押し出されてしまいます。

治療方法としては、歯を後ろに送りスペースを確保することができれば、歯を抜かずにインビザライン(マウスピース矯正)で治療が可能です。スペースがない場合は前から数えて4番目の歯を抜くことが多いです。

 

3.すきっ歯

すきっ歯の歯並び悪い原因は大きくわけて3つあります。①歯並びによって歯に隙間が空いている①顎が大きくてスペースが余ってしまっている②歯が小さいくて隙間が余っている

治療方法としては、前歯の隙間だけなら、部分矯正をおすすめしています。部分矯正ならおよそ3~5ヶ月で治療は終わります。噛み合わせなどに場合によっては全体矯正が必要な場合があります。

 

4.過蓋咬合(噛み合わせが深い)

噛み合わせが深く下の歯が見えない歯並び悪い原因は②奥歯の噛み合わせが低い②前歯うまく噛んでいないため、上下の歯が伸びてきている

治療方法としては、矯正によって適切な位置に歯を移動させることです。特に前歯を圧下(歯茎のほうへ移動させる)させることが多いです。もしくは相対的に奥歯を伸ばす(挺出)させることもあります。

 

5.開咬(オープンバイト)

開咬という前歯が噛んでおらず空いてしまっている歯並びが悪い原因は①子供の時の指しゃぶり②口呼吸にゆおり口の周りの筋肉が弱い(アデノイドなど)③歯並びが悪く前歯がかんでいない

治療方法としては、インビザライン(マウスピース矯正)により前歯を下ろしてくる。もしくは奥の歯を圧下や前へ移動させることにより、前歯を噛ませることになります。

 

6.受け口

受け口での歯並びが悪い原因は①歯が生えて来た時に前歯の噛み合わせにおいて少しでも下の歯が前にあると、そこでしか噛めないために顎を前にだしてしまう下顎の過成長②遺伝など

治療方法としては、①インビザライン(マウスピース矯正)により下の前歯を後ろへ、上の歯を前へ移動さし、噛み合わせを整える②かなり下顎自体が前へでている場合は、顎矯正を行います。この場合は入院が必要な場合があります。

 

歯列矯正の種類と費用

歯列矯正の種類と費用について紹介していきます。

・ワイヤー矯正
・裏側矯正
・マウスピース矯正
・インプラント矯正
・コンビネーション矯正
・ハーフリンガル矯正

 

【ワイヤー矯正】

歯の表面にブラケットという矯正装置を付けて、動かしたい方向に適切な力を加えることで歯を正常な位置に戻します。表側矯正とも呼ばれ、適応範囲が広いためさまざまな症例の治療ができます。

しかし、ワイヤーや矯正装置が表面に出ているため笑うと装置が見えたり、装着による痛みが生じる場合もあります。また、矯正装置がズレてしまわないように、硬い食べ物などが制限されてしまうことも多いです。筆者は食事で出てきたりんごが非常に硬く、痛くて泣きました。

(費用相場:60万円~200万円)

 

【裏側矯正】

歯の表面ではなく裏側にワイヤーや矯正装置を付けて歯並びを改善する治療法です。舌側矯正とも呼ばれ、表面よりも凸凹して複雑な形をしているため、技術力の高い医師や歯科技工士による施術が必要になります。裏側矯正は笑ってもワイヤーや矯正装置が見えることがないため、誰にもバレずに矯正をすることができます。そのため、人と触れ合う機会が多い仕事をしている人でも気にせずに今まで通り仕事をすることも可能です。

ただし、表面矯正に比べて手間や高い技術力が必要になるため費用が高く、適応範囲が限られてしまうというデメリットがあります。

(費用相場は120万円~200万円)

 

【マウスピース矯正】

マウスピース矯正はワイヤーやブラケットを使用せずにボクサーが使うような透明のマウスピースを使用して歯列矯正する方法です。

マウスピース矯正は一人ひとりに合った歯型を採り、精巧にデザインします。

このマウスピースは自分の歯型に合わないと意味がないため歯科技工士による手作業やメーカー側の調整で仕上げられます。段階に合わせてマウスピースを交換するだけで希望の歯並びへと導いてくれる方法です。

また、マウスピース矯正は透明なため周囲の人にバレることほとんどなく、着け外しが自由にできるため食事の制限がなく歯磨きもしやすいというメリットがあります。ただし、適応できる症例には限界があり、マウスピース矯正ができない人もいることは事実です。

(マウスピース矯正の費用相場は80万円~100万円)

 

【インプラント矯正】
歯科矯正用のアンカースクリューを用いた矯正方法です。歯茎の骨の部分に小さなネジで軸を作り、歯を動かして矯正する方法です。インプラント矯正は抜糸したくない人や難症例の治療も可能なため、基本的にどんな歯並びでも改善できます。ただし、インプラント矯正は抜ける、腫れる、歯根吸収、多額な費用がかかるなどのデメリットもあります。

(費用相場は1本0万円~10万円)

【コンビネーション矯正】
上側には裏側矯正装置、下側には表側矯正装置を使用して歯列矯正をする手法です。コストパフォーマンスに優れており、他の手法よりも比較的安い費用で歯列矯正ができます。2つ以上の治療を組み合わせより良い治療を提供できるのがカスタムコンビネーション治療で、歯並びの状況を医師が判断した後治療可能かどうかがわかります。

(費用相場は80万円~100万円)

【ハーフリンガル矯正】
上顎側に裏側矯正、下顎側にワイヤー矯正をする手法です。目立ちやすさや発音のしにくさなどのデメリット部分を補うことができ、裏側矯正より費用が安価で治療ができます。また、治療期間が短く、口の中の違和感が少ないというメリットもあります。

(費用相場は100万円前後)

 

歯列矯正の5つのメリット

歯列矯正には以下のようなメリットがあります。

・歯の健康を保てる
・正しくはっきり発音できる
・顎の関節が正常に動く
・口元や横顔がキレイになる
・自然な笑顔を作れるようになる

 

【歯の健康を保てる】
歯並びが悪いと歯と歯の間に歯ブラシが届きにくく、歯をしっかり磨けないことがあります。

歯列矯正で歯並びを整えればこれまで歯ブラシが届かなかった部分もしっかり磨くことができ、キレイな歯をキープすることができます。そのため、虫歯や歯周病にかかる可能性が低くなるというメリットもあります。

【正しくはっきり発音できる】
歯列矯正をすることで正しくはっきりと発音できるようになります。歯と歯がしっかり噛み合っていない状態だと空気が漏れて正しく発音することができません。歯列矯正によってこのスキマが無くなることで、発音しにくかったサ行やハ行、タ行などもはっきりと正しく発音できるようになります。

【顎の関節が正常に動く】
噛み合わせが悪いと噛む時に異常な力が入ってしまい、口を開けると痛みが出てしまったり、顎の関節で音が鳴るなどの不調が起こることもあります。この原因が歯並びや嚙み合わせによるものであれば、歯列矯正で改善できます。

【口元や横顔がキレイになる】
歯列矯正は歯の凸凹や歯の隙間、出っ歯などの問題を改善できます。歯列矯正をして肌しい位置に歯を矯正することで口元がキレイになり、口ゴボなども解消でき横顔に自信が持てるようになります。

【自然な笑顔を作れるようになる】
歯列矯正をすれば支援な笑顔を作れるようになるというメリットもあります。歯並びや歯の凸凹で悩んでいる人は、人前で口を開けて笑うことに抵抗がある人も多いでしょう。歯列矯正で歯並びをキレイにすることができれば、ストレスなく自然な笑顔が作れるようになります。

 

4つのデメリット

・矯正している間、虫歯や歯周病になりやすい

・矯正器具による痛みがある

・治療期間が長い

・抜歯が必要な場合がある

 

【矯正している間、虫歯や歯周病になりやすい】
矯正器具を歯に取り付けると、矯正器具とのすき間に汚れがたまりやすく、ブラッシングもしづらいため、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
矯正中はタフトブラシや歯間清掃具などを用いて、念入りにブラッシングを行いましょう。

【矯正器具による痛みがある】
矯正中は、矯正器具によって歯を動かし歯並びを整えていきます。矯正中に歯が動いているときは、痛みが生じやすくなります。
痛みは1週間程度で徐々に引いていきますが、この間は食事中に噛んだりする際にも痛みを感じるため、柔らかい食べ物にするなど食事の工夫が必要です。
また、矯正器具が口内を傷つけてしまうことで、口内炎になりやすくなります。ビタミンB2、B6を多く含む食事をとって、口内炎を予防しましょう。

【治療期間が長い】
歯並びの状態にもよりますが、歯列矯正の治療期間は大体1~3年ほどかかります。歯や周辺組織へのダメージを最小限にとどめながら、歯をゆっくり動かしていくため、治療には時間がかかるのです。
この間は、とくにブラッシングを念入りに行い、粘着性の高い食べ物を避けるといった食事への配慮も必要となります。

【抜歯が必要な場合がある】
歯並びの状態にもよりますが、歯を動かすための十分なスペースがないときは、抜歯が必要となる場合があります。
子どもの場合だと、顎の成長に合わせて、歯並びを調整することができます。
しかし、大人の場合は子どものような顎の成長がありません。歯並びの状態や顎の大きさによっては、抜歯で調整する必要が出てくるでしょう。

 

歯並びは自己投資の中でも高額の部類に入ると思いますが、人生を通して人の印象を左右する重要な身なりの1つです。

自分の歯並びを気にする方は、歯列矯正の検討もおすすめします。



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