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結婚して生活がスタートすると、必ず向き合うのが「お金の管理」。
独身時代は自由だった収支も、ふたり暮らしになることで“家庭の家計”として考える必要があります。
本記事では、共働き・専業主婦(主夫)・育休中などの状況別に、結婚後の家計管理の方法と実践ステップを丁寧に解説します。
1. 結婚後の家計管理、なぜ大切?
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将来の計画(子ども・マイホーム・老後)に備えるため
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無駄な支出やストレスを減らすため
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お互いの価値観のズレを防ぐため
家計管理は「お金のこと」だけでなく、信頼関係や夫婦の協力にも直結する重要なテーマです。
2. 家計管理の始め方【共通ステップ】
STEP1|収入と支出の把握
✅ やること:
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夫婦それぞれの手取り収入(月ごと)を確認
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毎月の支出を「固定費」「変動費」に分類
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クレジットカード・サブスク・保険も見直し
📌 Point:
最初はざっくりでOK。支出は“実際に使っている金額”を正確に書き出すのがコツです。
STEP2|家計管理のスタイルを決める
スタイル | 特徴 | 向いている夫婦 |
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① 完全共同管理 | すべてを1つの口座で管理 | 一体感重視・専業主婦(夫)世帯 |
② 一部共同管理 | 共通口座で生活費を出し合い、残りは自由 | 共働きでお互いに自由度を保ちたい場合 |
③ 完全別会計 | 生活費を折半。貯蓄も個人 | 結婚後も独立性を保ちたい夫婦 |
📌 Point:
**「どちらかがストレスを感じる運用」は続きません。**最初にお互いの価値観を共有して合意することが大切。
STEP3|共通口座・アプリを活用する
✅ おすすめの実践方法:
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銀行で共通口座を開設(ネット銀行も便利)
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家計簿アプリ(マネーフォワードME/Zaimなど)を連携
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カード利用明細もアプリで自動連携すると楽
📌 Point:
**見える化が最大のポイント!**お金の「使った/残った」が夫婦で共有できるだけで、自然と無駄遣いも減ります。
3. 【状況別】おすすめ家計管理スタイル
✅ 共働き夫婦の場合
おすすめスタイル:一部共同管理
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共通口座を作り、生活費(家賃・食費・光熱費など)を按分して入金
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残りは自由に使う or 各自で貯蓄・投資もOK
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年に1度は「全体資産」の確認&将来設計の共有を
📌 注意点:
収入差が大きい場合は「5:5の折半」より「収入比(6:4など)」で負担割合を調整するのがフェアです。
✅ 専業主婦(主夫)家庭の場合
おすすめスタイル:完全共同管理
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収入がある方の口座をメインに生活費・貯蓄・自由費を管理
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月ごとに「使える金額」「貯める金額」の予算を設定
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家計簿は共同 or 担当者を決めて記録
📌 注意点:
「使っていいお金」と「使えないお金」の境界を曖昧にしないこと。“おこづかい制度”を取り入れると、お互いのストレス軽減に繋がります。
✅ 育休中・片方が収入ゼロの期間
おすすめスタイル:一時的に完全共同管理+支援枠あり
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家計負担は一方に集中するが、夫婦で「家計全体」を一緒に管理
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教育費・子育て関連費の予算も項目化
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ベビーグッズや医療費などは都度家計で計上
📌 注意点:
一時的な収入格差が長期的なストレスにならないよう、「育児という共同労働への感謝」の姿勢が大切です。
4. 結婚後の貯蓄・投資計画の立て方
✅ 理想的な家計バランス(手取り収入に対して)
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生活費:60〜70%
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貯蓄:20%前後(結婚直後は10%でもOK)
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自由費・交際費:10〜20%
📌 Point:
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家計に余裕が出てきたら「つみたてNISA」や「iDeCo」などの税制優遇制度を活用した資産形成も視野に。
5. 家計トラブルを防ぐ「お金の話し合い」のコツ
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月1回“夫婦ミーティング”で支出確認&予算見直し
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「報告」ではなく「相談」ベースで共有する習慣
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大きな支出(10万円以上など)は事前共有ルールを作る
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お互いに「責めない」「比較しない」姿勢が大切
📌 おすすめルール例:
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急な買い物はLINEで確認
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固定費の見直しは3ヶ月に1回
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家計簿アプリの閲覧権限はお互いに
6. 実際に使えるテンプレート&ツール紹介
種類 | ツール例 | 特徴 |
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家計簿アプリ | マネーフォワードME/Zaim | 銀行・カードと自動連携、夫婦共有も可能 |
Excel家計簿 | 自作テンプレート | 項目自由度高く、細かく管理したい人向け |
共有メモアプリ | Google Keep/LINEメモなど | 支出のメモや残高報告に便利 |
通帳共有 | ネットバンクの共有口座 | 引き出し履歴も見える化できて安心 |
まとめ|家計管理は「正解」より「納得できる形」を
結婚後の家計管理に正解はありません。
大切なのは、ふたりが納得できる形で、継続できる方法を見つけること。
「お金の話」はタブーではなく、安心できる未来を一緒に築くための対話の時間です。
焦らず、でも丁寧に、ふたりの暮らしに合った家計管理スタイルを見つけてくださいね。