題名通り植毛がテーマになっております。
やはり、毛の悩みっていうのは尽きませんね。
そしてやはり、人の見なり、第一印象は見かけが8割なんてお話もよく聞きます。
特に。髪の毛が薄い、薄毛で老けて見える。髪型が気になる。
よくある話ですよね。
男性も女性も、悩みますよね。絶対に悩む。
そこで、科学技術の発達を味方につけませんか?
そうです、植毛です。
重なってはいますが
「薄毛を改善するために様々な方法を試したが効果が出なかった……」
あるいは
「内服薬などの治療では発毛を実感するまでに時間がかかる」そのような悩みを抱える方のさらなる手段として挙げられるのが「植毛」です。
植毛はCMなどの影響で比較的知名度が高いですが、植毛のリスクや術後のケアについて詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。植毛は増毛がいちはやく実感できる反面、様々なリスクが伴うこともあります。
そこで、今回は植毛が何か、知っておくべきデメリットをご紹介します。
そもそも植毛とは?
植毛治療とは薄毛が気になる部分に髪の毛または髪の毛の代替品を植え付ける施術法です。植毛治療には大きく分けて「自毛植毛」と「人工毛植毛」の2つがあります。
●自毛植毛
手術を受ける本人の髪の毛を脱毛部に移植する手法です。
現在行われている植毛のほとんどがこの自毛植毛です。薄毛になる自分の毛をなぜ移植?と思われるかもしれませんが、これはAGA(男性型脱毛症)の症状にポイントがあります。
AGAはホルモンの作用により薄毛になるとされていますが、主に前頭部と頭頂部がホルモンの影響を受けるといわれています。そのため自身の後頭部など、AGAの影響を受けにくい毛組織を脱毛部に移植することが可能なのです。移植部分が生着すれば、もともと生えている髪と同様に髪が成長します。移植するのが自身の髪なので、生着後に特別なメンテナンスを必要としないことが大きな特徴です。生着率も高く、失敗のリスクは比較的少ないといえるでしょう。
●人工毛植毛
ナイロンやポリエステルなどで作られた髪の毛を模した人工繊維を移植する手法です。
本物の髪ではないので、植毛する本数や長さを自由に調節できるという特徴があります。
ただし人工の合成繊維を移植するため体の免疫システムが拒絶反応を起こしやすいというリスクがあります。また自毛のように成長しないので、毛根に溜まった汚れを髪が押し出してくれず細菌などが発生しやすい点も懸念されます。また植毛した人工毛が切れて頭皮の中に残ってしまい、それが異物となり感染の原因になることもデメリットとして挙げられます。
また定期的なメンテナンスが必要でコストの問題もあります。日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」でも評価が低く、施術すべきではないとされています。
自毛植毛のデメリット
自毛植毛は薄毛治療におけるひとつの選択肢といえますが、メリットだけではありません。
少なからずリスクやデメリットも存在しますので、知っておきましょう。
1. AGAの進行を止められるわけではない
自毛植毛は自身の髪を移植するため、移植できる面積には限りがあります。そのため薄毛が広範囲に進行している場合、すべてをカバーするのは難しいといえます。また植毛したからといってAGAの進行が止まるわけではありません。植毛した箇所以外に症状が現れる可能性があります。例えば生え際を植毛しても、そこから後ろが薄くなってしまうこともありえます。そうなると再度植毛をおこなうなどの対策が必要です。これは時間がかかることはもちろん、肉体的・金銭的にも大きな負担となる可能性があります。
2. 生着しないと抜け落ちてしまうことも
自毛植毛は移植後の細胞が生命活動を継続できるかどうかが鍵になります。例えばドナー毛根を採取してから移植するまでに時間がかかるなどの要因で、ドナー毛根の生命力が低下することも考えられます。そうなると植毛箇所の細胞が生着せず、髪が抜け落ちてしまう恐れがあります。現在の医療技術ではあまり起こり得ないことですが、失敗の可能性はゼロではないということも事実です。
3. 合併症のリスク
自毛植毛の手術には合併症のリスクがあります。術中であれば不整脈や心臓発作など、術後には血腫、侵襲部の感染症、痺れ、顔のむくみなどが起こる可能性があります。その他にも手術に伴う症状として、頭皮の知覚異常やまぶたの浮腫なども引き起こす可能性があります。
4. 費用が高額になる可能性がある
自毛植毛は美容整形などと同じ自由診療にあたるため保険が適用されません。そのため施術にかかる費用は全額自己負担です。現在はパンチと呼ばれる器具を使用し、後頭部の髪の毛が密集している皮膚から毛穴組織をくり抜くように採取して移植するFUE法が一般的です。費用は1グラフト(移植する毛穴ひとつ分)あたり1,000円〜2,000円程と、病院や施術法によって大きく差があります。例えば生え際の後退を補うのに400グラフト(髪の毛約1000本分に相当)植毛すれば約40〜80万円かかる計算になります。ある程度薄毛が進行している場合は3000本、4000本と移植する本数が増えていくので、その分コストは膨れ上がっていきます。そもそも薄毛治療は全般的に自由診療ですが、植毛はその中でも一度にかかる費用が高額になりやすいといえます。
5. 傷跡が残る場合がある
施術方法にもよりますがメスなどで切開して頭皮を広範囲で採取するFUT法の場合、頭皮に縫合の傷跡が残ってしまいます。そのため植毛手術後に髪を短くしたくても、傷跡が気になって思うように髪を切れないことも考えられます。また加齢によって頭部全体が薄毛になってしまった場合、植毛の傷跡を隠せなくなる恐れもあります。現在ではメスを使用せず、ドナー毛根を毛穴単位で採取するFUE法が広く採用されているため、大きく傷跡が目立つリスクは低くなりつつあります。
医療技術の進歩によって自毛移植のリスクは減ったものの、少なからずデメリットは存在します。このようなデメリットを把握していなければ、植毛は失敗だったと後悔してしまうこともあるでしょう。薄毛治療に植毛を選択する場合は、このような失敗のリスクとデメリットもあることを理解したうえで、冷静に判断しましょう。
暗い話が多いですが、植毛はAGAに対して立派な対策です。
施術する場合は、しっかりとカウンセリングし、信頼できるクリニックで実施しましょう。
【※こちらは広告記事です】