そもそもどういう由来で、またいつ頃から指輪を贈りあう習慣が始まったのでしょうか。
今回は、指輪の歴史、左手に着ける理由などご紹介します。
指輪の歴史
人類が指輪を使い始めたのは紀元前5世紀の古代エジプト時代に遡ります。
当時から貝殻や宝石などがはめられていたそうです。ユーフラテス川の近くでは、エメラルドをセットした金の指輪について、20年間、石が抜け落ちないことを保証する契約内容が記された紀元前429年のタブレットも発掘されています。
エンゲージリングやマリッジリングのルーツは2000年以上前のローマといわれています。当時は婚約の証しとして、力の象徴である「鉄のバンド」を贈っていました。
現在のように愛の証しというよりは、契約としての意味合いが強かったようです。2世紀に入ると貴族階級を中心にゴールドが普及しだしますが、鉄のリングも依然多く用いられていました。9世紀になると、結婚を神聖視する教皇ニコラス一世により、「婚約発表には指輪が必要である」という旨の命令が出されます。こうしてエンゲージリングを婚約者に贈る習慣がスタートするのでした。
一方、マリッジリングは11世紀~13世紀、キリスト教の広まりとともに、教会における結婚の儀式に用いられるようになります。花婿には鉄の指輪、花嫁には金の指輪を交換したとされており、現在の指輪交換の儀式へとつながっていると考えられています。デザインは非常にシンプルな輪っかのものが主流でした。切れ目のない指輪の円い形は「エタニティ=永遠」を象徴しており、二人の愛の誓いの象徴でもあるのです。
交換する理由については、諸説ありますが、古代ローマ時代、贈られた指輪を身につけることは、相手との約束を必ず守る誓いの証しとされていました。指輪を交換するということは、「あなたを永遠に愛し、慈しむことを誓います」という相手との約束をお互いに守る証しとしているのです。また、中世のヨーロッパでは、結婚は異なる一族と一族がつながるという大きな意味があったため、信頼と絆の証しとして家紋の彫られた指輪を交換し互いに持ち合ったのだといわれています。他にも、お互いの分身やお守りとして交換したという説もあります。
西洋では紀元前から存在していた指輪ですが、日本に広まったのは鎖国が終わる江戸時代の後期。さらに結婚指輪という文化が伝わってきたのは、明治維新以降といわれています。
婚約指輪と結婚指輪の重ね付け
じつは、重ね付けにもきちんと意味があるのをご存知ですか?
結婚指輪を内側につけて婚約指輪を外側につけるのですが永遠の愛の証として、”愛をロックする”という意味あるんです。
結婚指輪→日常生活に支障がないよう比較的シンプルなものを選ぶ人がおおい
婚約指輪→インパクトがあり、華やかなもを好む人が多い
二つついてると手も綺麗に見えて素敵ですよね。
また、婚約指輪と結婚指輪を同時購入すると、別々に購入するより割引が受けられたりして、お得になることもあります。
外国では昔から重ねてつける習慣があったようですが、日本では、否定手的であり、結婚式などでしか付けず、タンスの奥にしまってあるなんて人がほとんどだったようです。
気を付けるのは、別で買う場合はサイズに気を付けること。サイズが誤ると、双方の指輪がぶつかってしま傷が付き易くなってしまいます。なので、重ね付けしたい人は、ぜひセットで販売されている指輪をオススメします。
指輪を左手につける理由
結婚指輪や婚約指輪は左手の薬指につけるのが一般的ですよね。では、どうして左手の薬指なのでしょう。
これも諸説ありますが、古代ギリシャでは「左手の薬指と心臓は1本の血管でつながっている」とされ、危険なものに触れると心臓に信号を送ると考えられていました。ちなみに古代の医者は左手の薬指で薬を混ぜ、毒などが混入していないかを調べたそうです。他に、古代エジプトにおいては、左手の薬指は「命に一番近い指」「愛の血管が心臓に直接つながっている」とされていたことなどが、ルーツだと考えられています。「愛の血管」がある左手薬指に「永遠」を意味するリングをするのだと思うと、とてもロマンチックですね。
しかし、最近では結婚指輪を買わないという方が増えています。仕事上、指輪がつけられないからという理由などで
「どうせつけられないのだったら、買わなくてもいいかな」
「アクセサリーを普段からつける習慣がないから」
という方が多いのだとか。
逆に、日常的にはつけないけれど、記念やけじめとして買っておきたいという人も。二人ともが納得しているのであれば良いのですが、片方だけが必要ないと思っている場合は、一度じっくり話し合ってみたほう方が良いかもしれません。金属アレルギーであるとか、他に予算をまわしたい等という場合は仕方がない面もありますが、いつも身につけていたいけれど仕事上の理由などで常に指輪はつけられないという方はリングフックと合わせてネックレスとして身に着けるのもいいでしょう。
女性に比べて男性のほうが指輪をはめることに不慣れですから普段は敬遠しがちなのは理解できるけれど、二人そろって出席する冠婚葬祭等のシーンではつけて欲しいと思っている女性も多いようです。
まとめ
結婚指輪が二人が誓った永遠の愛の証しを形にしたものだとすると、生涯のうちで最も特別な買い物のひとつだといえます。
これから始まる長い結婚生活の中では、困難な局面を迎えることだってあるはず。たとえそんな瞬間が来たとしても薬指のリングに触れれば、贈った時、贈られた時の気持ちをちゃんと思い出せるように、リングのデザインや刻印に今の二人の思いを込めてみてはいかがでしょうか。マリッジリングには結婚する二人の内面をつなぎ、時には初心に還ることを教えてくれる大切な役割があるのです。
是非、お好みの大切な指輪を見つけてください。
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