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ホットヨガの概要とメリットデメリットのおはなし

投稿日:2022年9月6日 更新日:

「自律神経、リラックス」などを調べてくるとよく出てくるのがヨガ。

そんなヨガにも実はいくつかタイプがあるのはご存じでしょうか?そこで、OLなどにひっそり人気となっているのがホットヨガなんです。今回は、このホットヨガについてご紹介します。

 

ホットヨガとはなに?

ざっくりまとめると高温多湿の環境で行うヨガを指します。

 

高室温(36~39度)、高湿度(60~70%)の、汗をかきやすい環境で行うヨガのことで、ダイエットやデトックス、ストレス発散、むくみ解消、美肌効果など様々な効果があり、特に女性人気が高いです。

起源は諸説ありますが、ヨガ発祥の地であるインドの気候に似た環境でヨガを行えばより効果が高まるのでは、という考えを元に生み出されたそうです。ホットヨガは、1970年代に日本でヨガを指導していた、インド人のビクラムチョードリー氏によって生み出されたと言われています。日本の冬はとても寒く、本国インドのような環境ではありません。そこでビクラム氏がストーブをつけて行ったところ、体が温まって柔らかくなり、関節や筋肉の痛みも感じなくなりました。ビクラム氏はこの利点を生かし、ホットヨガのスタイルを生み出しました。このスタイルがやがてアメリカ西海岸に伝わり、アメリカで人気になりました。そして2009年頃に「ホットヨガ」として日本にも伝わり、今では女性を中心に多くの層の人気を集めています。

常温のヨガよりも体が温まりやすく、汗をかきやすいのが最大の特徴です。

 

ホットヨガは効果がある・ない??本当のところはどっち?

口コミを見ていると「ホットヨガは効果がない」「何も変わらなかった」「レッスンに行ったけど実感できなかった」など効果がないという声もチラホラと見かけます。
実は、それは正しくはありません。なぜなら、効果がないという意見の多くは、ホットヨガの効果について間違った理解をしていたり、レッスンの回数や期間など適切に通えていないなど何らかの理由があります。

ホットヨガの効果を実感できるかどうかは、求める効果によっても大きく変わります。

リラックス感や爽快感のような実感であれば、1回のレッスンでも感じられることが多いです。温かい環境でからだを動かし、汗を流すだけでも、心身に大きな変化をもたらし、リラクゼーション効果が得られます。

ホットヨガの効果を実感するには、その期待する効果を得られるまで続けることが大切です。そのためには、続けられるホットヨガを選ぶことも重要になってきます。

 

期待できる効果

 

・美容効果
ホットヨガではヨガのポーズを行うことで、カラダのインナーマッスルを中心に普段使わない筋肉に働きかけることができます。体のコンディションも上がりやすくなります。

ランニングなどの有酸素運動やトレーニングなどの無酸素運動とは違って、体力がない方でもマイペースに始めることができます。難しい動きが少ないので運動が苦手という方も無理なく続けられるというメリットもあります。からだをひねったり、伸ばしたりするヨガのポーズを行うので、直接的にお腹を刺激して腸の動きを活性化させることができます。

また、ホットヨガは水分を2L以上取りながら行うので、水分循環も促されます。
ストレス解消効果もあるので、緊張やストレスからくる自律神経の乱れを整えて、自然な便通のリズムを整えることにも繋がります。

さらに肌のツヤが良くなると化粧ノリも良くなり、アンチエイジング効果も期待できます。

 

・ダイエットや体質改善効果がある

ホットヨガには体質改善効果があり、ダイエットに適したエクササイズです。ホットヨガをすることで血流がよくなり、血液が全身へ巡っていきます。それによって脂肪燃焼が起きやすく、エネルギーが消費しやすい身体になります。また人間が一日中何もしなくても消耗する「基礎代謝」というカロリー消費がありますが、ホットヨガをすることで基礎代謝が高くなるので、運動しなくても自然とダイエット効果がある身体に体質改善されていきます。

 

・リラックス効果
ヨガのポーズは、心身を整える効果があります。常温で行うヨガにも効果はありますが、ホットヨガの場合は汗をかくことによるリラクゼーション効果が高いことが特徴です。汗とともに気持ちがスッキリするので、高い爽快感を感じられます。ヨガの瞑想には気持ちを落ち着かせて鎮める作用があるので、イライラしやすい方や不安になりやすい方、不眠症の方には効果があります。肉体的な変化だけでなく精神的な安定も得られるので、ホットヨガをすることで自然と体調がよくなっていきます。

 

・肩こりや腰痛、冷え性が改善される

特に肩こりや腰痛、冷え性は女性に多い症状ですが、ホットヨガによって新陳代謝が高められることで予防することができます。また全身の血液の巡りをよくするので、全身のむくみなども解消できます。

 

・骨盤のゆがみが取れる
ホットヨガの身体の動きは、身体のゆがみやズレなどにも良い効果をもたらします。骨格がずれていると身体のバランスが悪くなるので、代謝が悪くなって太りやすくなったり、むくみが出ることがあります。また精神や自律神経にも支障をきたすこともあります。ホットヨガにより骨盤のゆがみが取れれば、このような症状を抑えることができます。

 

・運動として継続しやすい
ホットヨガは、運動としてはそれほど身体に負荷がかかるものでもないため、普段運動をあまりしないタイプの方にも向いており、継続しやすい運動であるといえます。そのため、ホットヨガは20~30代の若い方だけでなく40~50代の中高年の方にも人気があります。運動が苦手な方でも心配はいらず、初めての方でも一から教えてもらえます。

 

・月経不順、更年期障害、便秘が治りやすくなる
ホルモンバランスや腸内環境も整えてくれます。多くの女性は月経不順や更年期障害など、年齢を重ねるにつれてホルモンバランスの乱れによる不調に悩まされがちです。ホットヨガはそのような月経不順や更年期障害にも効果があると言われています。また身体の新陳代謝を高めることで腸内の老廃物の排出も助け、便秘が治りやすくなるともされています。

 

ホットヨガの効果を高める5つの方法

ホットヨガで実感できる効果には個人差があり、ヨガは東洋医学の1つとされているため、効果を保証するものではありませんので、あくまで1つの参考としてご覧ください。

 

・最低3ヶ月は続ける
どんなことも言えますが、必ず継続することが必要です。もちろん1回でもスッキリしたり、リフレッシュなどの効果は感じられますが、美容や温活などの体感を得るためには、ホットヨガをある程度継続しなければなりません。

個人差はありますが、からだの変化を感じられるまでには最短でも1ヶ月、通常は3ヶ月以上は続ける必要があります。また、短期的に効果が得られたからとすぐに辞めてしまうのではなく、健康習慣として長期的に取り組んでいくことをおすすめします。

 

・水分補給を十分に行う
ホットヨガで重要なのが第一に水分補給です。水分を十分にとらないと、脱水などを起こしてレッスン中に体調が悪くなったりすることもあります。体調が悪くなれば、レッスンを続けることも難しくなってしまいます。

余談ですが、ホットヨガのレッスンでは必ず水分を積極的にとるようにと言われます。通常1.5Lから2Lの水分は必要になります。水分を取り入れながら行うことで、新鮮な水でからだが満たされていけば巡りもアップ。水分を上手に取り入れて、美しいからだを手に入れましょう。

 

・こまめに汗を拭き取る
汗をかいた状態を放置していると、肌が乾燥しやすくなるので要注意です。とくに汗を放置していると雑菌も繁殖しやすくなり、思わぬ肌トラブルの原因となることも。ホットヨガには必ず大きめのタオルを持参して、こまめに汗を拭き取りましょう。

 

・食生活を見直す
健康・美容のために、ホットヨガを始めるならば、同時に食生活も見直していきましょう。運動することで多少なりともからだは変わっていきますが、食事と運動の2本柱で取り組むことが基本です。

一層効果を高めるために食生活を同時に見直していきましょう。

 

・自分にあったホットヨガを選ぶ
続けるためにも、自分にあったホットヨガを見つけることが重要です。

湿度や温度をエアコンや加湿器で調整している場合もあれば、岩盤浴と同じような設備を取り入れているホットヨガもあります。設備の充実度によって、ホットヨガの実感も充実度も変わります。息苦しくないこと、かつ衛生面にも配慮されているなどのポイントを確認することも重要です。

また、料金システムや立地、営業時間、店舗数など、自分のライフスタイルに合わせやすいシステムが整っているかどうかもチェックしましょう。

 

デメリットや注意点6選

効果を実感するのに時間がかかる
ホットヨガによって得られる効果は、即効性があるものではありません。例えばお肌のターンオーバーは3ヶ月周期で行われるので、美肌の効果は3ヶ月程度かかります。

ダイエットについても同様で、ホットヨガは直接体重を減らすというよりは体質改善ありきのダイエットになります。痩せやすい身体に変わるのに2~3ヶ月はかかることを覚えておきましょう。

 

インストラクターには免許や資格がない
ホットヨガではスタジオのインストラクターに指導を受けますが、インストラクターの指導力や経験や知識はまちまちです。そして実は、ヨガインストラクターの資格はホットヨガのインストラクターをする上で取得必須のものではありません。ホットヨガスタジオの面接に受かりさえすれば誰でもインストラクターを名乗ることができる上に、指導方法もインストラクター次第となります。インストラクターの技量には当たり外れがあるということは肝に銘じておきましょう。

 

熱中症や脱水症状のリスクがある
ホットヨガは大変高温多湿の環境下で行うので、水分補給が必須となります。水分補給を怠ると脱水症や熱中症のリスクが上がってしまいます。そのため、ホットヨガをするにあたっては水分は必ず常備していなければなりません。(日本生気象学会による「日常生活における熱中症予防指針」(注10)とウェブサイトの表示を比べたところ、最も多くうたわれた室温38℃、湿度65%の条件では「危険」に相当します。)

自律神経が乱れ冷房病になるリスクがある
ホットヨガは高温多湿の環境で行うため、急な温度の変化で自律神経を乱してしまうことがあります。身体が温度変化に順応できないと冷房病(クーラー病)になる可能性があり、身体が放熱をし続けることで身体が冷え切ってしまうリスクがあります。ホットヨガ前後に冷房に当たる場合は「外気温-3℃程度」を目安に設定し、服装も寒暖どちらにも対応できるものを用意するなど、しっかりと温度調節と体調管理をすることが大切です。

 

心臓や腎臓に負担・負荷がかかる
ホットヨガは大変高温のなかで運動するため、心拍数が上がり心臓に負担がかかってきます。また大量の汗をかくことで、血液中の不要物をこしとり尿として排泄する機能を持つ腎臓にも負担がかかってきます。そのため心臓や腎臓に疾患を抱えている方はホットヨガをする上で注意が必要です。心臓や腎臓に作用する薬を服用している方は、ホットヨガを始める前に必ず医師に相談し、体調的に問題がないかを確認しておきましょう。

荷物が大きい
ヨガマットやウェアを持参する必要があるスタジオもあります。特に電車通勤をされている方にとっては、ヨガマットを持ち運ぶのはかなり大変だという声が多く上がっています。

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